失業給付金は「一定の期間、毎月1回銀行の口座に振り込まれる」という方で支給されます。気になる金額は、退職時の収入と勤続年数によって異なりますが、今の月収のおよそ5~8割が支給1回あたりの金額です。
次に気になるのは、失業給付金の支給開始時期。これは会社都合で辞めた場合(リストラなど)と、自分都合で辞めた場合(転職希望など)によって変わってきます。
- 会社都合で辞めた場合・・・本人がハローワーク(公共職業安定所)で手続きしてから約1か月後に支給が開始されます
- 自分都合で辞めた場合・・・本人がハローワークで手続きをしてから約4か月後に支給が開始されます
このように、会社の辞め方次第では失業給付金の支給開始時期が約3ヶ月も違ってきます。
「自己都合」か「会社都合」かは必ずチェック
ここで注意したいのが、実際はリストラなどの「会社都合」で辞めたはずなのに、会社側は「自己都合」の退職として扱う場合があるということ。とくに雇用調整助成金などを国から受けている会社は、「会社都合」の社員を「自己都合」として辞めさせたがる傾向にあります。これは「会社都合」で社員を辞めさせると、以後その会社は助成金を受けられなくなるためです。なかには「会社都合にすると次の就職にヒビくよ」などと脅しをかける場合もあるそうです。
しかし、今は倒産もリストラも珍しくない時代ですし、社員を募集している多くの会社は、倒産やリストラと応募してくる人の実力とは別の物、と考えています。なので、「会社都合」で辞めざるを得ない場合には、会社から「自己都合にしてほしい」と申請を受けても頑として断りましょう。
会社側が最終的に「会社都合」と「自己都合」のどちらで処理したかを調べるには、退職してから会社から送られてくる「離職票」をチェックすればOK。そこに退職理由として「会社都合」か「自己都合」のいずれかが明記されているはずです。